ストライク:FY2022通期決算発表
ストライクが、FY2022の決算を発表しました。
自分の予想よりは良くないけど、まぁまぁよい決算でした。
↑だけ見るとそれ程伸びた感じがしませんが、FY2021が13カ月決算であることを考えるとかなり業績はアップしました。
第3四半期時点の営業利益進捗率が61.6%と低く通期の業績達成が心配でしたが、4Qで一気に盛り返しました!
その他諸々、今期は想定通りの良い結果となりました。1点(社員数)を除いては。。
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社員数の推移が、計画を下回る
「年間26名の増員予定に対して、実際は22名の増員」は、かなりのネガティブインパクトだと思っています。
M&Aコンサル会社にとって、人員増は売上利益に直結する重要な数値です。ストライクはここ数年は計画より多くの採用ができており、それが急成長に繋がったと思っています。また私がストライクを高く評価していた理由の一つが採用が良い事でした。
今期も第3四半期までは増員数が24名、進捗率が92.4%と採用は絶好調でしたが、通期でまさかの22名に減少してしまいました。減少は、私の知る限り初めてです。
第4四半期は新規採用者もそれなりにいると思うので、もしかしたら結構な数のベテランが転職してしまったのかもしれません。。
ベテランの転職数については確かな情報は無いのですが、有価証券報告書の[従業員の状況]から類推できるかもしれません。
前回は、以下でした。
今回平均勤続年数が著しく少なくなるようであれば、ビジネス環境に変化があったと思い株の売却を検討していく必要があると考えています。
今期の有価証券報告書は、12/23頃に発表されると思うのでチェックしたいと思います。
FY2022・3Q時点の社員採用計画
FY2022・4Q時点の社員採用計画
こっそり計画を下方修正しています。3Q時点ではFY2024に300人体制にするはずたったのに、4QではちゃっかりFY2025に300人体制にする計画に変更されています。これについて資料では理由など一切述べられていませんが、動画で社長より説明されるかが注目されます。
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中計の売上利益が、下方修正される
3Q時点の中計(売上利益)
4Qの中計(売上利益)
FY2023 売上15,620⇒15,266(2.3%減)
営利6,015⇒5,454 (9.3%減)
FY2024 売上18,810⇒18,126(3.6%減)
営利7,344⇒7,069(3.7%減)
FY2023,FY2024共に売上、営利計画が下方修正されています。3Q資料で「計画は今後見直し予定」と記載されていましたが、社長が3Q動画で「現時点で中計変更の予定はない」と言っていたため、それを信用していました。しかし実際には資料の記載が合っていました。
ストライクは上場してからこれまで上方修正は何度か行いましたが一度も業績下方修正を出しておらず、常に計画値を達成していました。ですので、中計の内容もある程度保守的に見積もっているのだろうと思っていました。しかし実際には2年目にして下方修正。ストライク経営陣の信頼がだいぶ崩れてきました。
もしかしたらストライクを取り巻くビジネス環境がここ3か月で多く変化したのかもしれませんが、だとしたらストライクからの撤退も検討していく必要があると考えています。
今後の戦略
一旦売却しようか検討しています。ストライクは下方修正されたとは言え、売上、利益の計画は素晴らしいです。只保守的な会社で下方修正が出た(=ビジネス環境がかなり悪くなっている)と言う事実や、4Qで社員数が減少に転じた事などを考えると、将来に不安が出てきました。
ストライクはビジネスモデル的に1Q,3Qの売上利益が低くなる傾向があり、その影響かここ4年程は、11月を高値として半年程だらだら下がっています。
そうであれば一旦ストライクは売却し、次の決算で採用が上手くいったようであればそこで買い直せば良いと考えました。