プレミアグループ:第二四半期決算発表
プレミアグループの第二四半期決算が発表されました。
結論から言いますと、なかなか良い決算でした。
※Twitterで呟いたほどの、超好決算では無かったです。。
通期計画上方修正!
コンセンサス予想は会社の事前発表と同程度でしたのでアナリストも今回の上方修正は予期していなかったと考えられます。よって、来週の株価は上がる事が予想されます。
只上方修正の詳細を見ると、そこまで喜べるものでは無さそうです。
上方修正の理由は、以下です。
当社が 25.4%の株式を保有するタイ王国の持分法適用関連会社である EasternCommercial Leasingp.l.c.(以下、ECL)に対する株式投資について、当連結会計年度において計上した過年度の減損損失戻入益が主要な要因です
タイの子会社が大きく損失出る予定だったのでその為に資金を確保していたが、業績が回復したので資金が不要となり繰り戻したのが原因との事です。つまり、今回の利益は一過性であり、来期以降の業績には影響しません。
とは言え
①マーケティング費用を新たに3.9億円支出させた上での、上方修正である事
②一過性要因を除いた税引前利益は24.6億であり、上方修正前の通期計画34億に対する進捗率は72.3%と非常に良い事
があるためかなりの好決算だと考えています。
プレミアグループの決算発表で非常にいらっと来るのが、本業の儲けである営業利益計画を公表しないことです。これですと、本業の利益が計画通りに出なくても例えば含み益のある土地を売るなどして税引前利益を嵩上げし、あたかも本業が計画通りに進んでいると見せる事ができてしまいます。
まぁ、営業利益が前期比27.5%増なので計画通り順調に推移しているとは思っています。
マクロ環境について
マーケットが前年割れをしているにも関わらず、KPIが進捗しているのは素晴らしいです。今後自動車販売が持ち直せば、ここの業績進捗は加速度を増すと思います。
セグメント別業績
故障保証事業の利益の伸びが低いですが、これはしょうがないと思っています。修理部品をプレミアグループの子会社から修理工場に提供しているため、昨今のインフレによる部品値上げの影響をもろに食らっています。
これを改善するには、故障保証金の値上げをする必要があります。故障保証事業におけるプレミアグループのシェアは非常に高く(と言うか、他はやってない??)参入障壁も高いため、値上げは比較的容易だと思っています。
それ以外の事業は好調であり、新規立ち上げのカープレミア事業は基盤となるディーラー獲得件数が上方修正されたこともあり、今後も好調に事業は推移すると考えています。
B・Sについて
特に問題となる項目は見当たりませんでした。自己資本比率も12%⇒14%と改善が見られています。自己資本比率が14%なんて低すぎる、と思われる方がいるかもしれませんが主業が金融業なので、それについては全く問題無いと考えています。
今後の投資方針について
これからも、長期投資したいと思います。只一過性利益を除いたPER20倍(2340円)を超えたらバブルになりかけだと思いますので、一旦手仕舞いすることも検討します。