【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

銘柄分析【恵和】

今回は、恵和と言う会社について分析します。

最近なかなか良い銘柄に巡り合えていませんでしたが、久々に「これは長期的に持っていられる良い株では?」と思いました。

 

恵和のビジネス


メインビジネスはPCの光学シートの製造・販売で、これが売り上げの8割超を占めています。

光学シートについては、ビジネスサテライトでもグローバルニッチ企業として取り上げられています。

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光学シートだけでもかなり期待がもてると思いますが、恵和が最近リリースした「KYŌZIN® Re-Roof」も負けず劣らず非常に期待のもてる製品ではないかと考えました。

非常に軽量な屋根補修材で、これを屋根に貼る事で屋根の寿命を大幅に伸ばす事ができるとのことです。恵和もこの事業には相当自信を持っているらしく、

KYOZIN用の施設を建築しているとのことです。

恐らくKYOZINの素材には光学シートで培った技術が応用されていると思うので、屋根補修材を製造している他社に対して、一定の優位性があるものと考えています。

 

KYOZINの市場規模は非常に大きいです。国内のみで5.6兆円程あります。売上が200億円弱の恵和からすると、仮にシェア10%を取れたらそれだけで企業規模が何十倍にも膨れ上がります。

また屋根は全世界にあるので、将来的な市場規模は更に何十倍にも膨れ上がります。昔日本の携帯電話や家電等は海外の生活習慣や趣向の違いも有り、「ガラパゴス」と言われ海外で売れませんでした。しかしKYOZINは素材製品のため、海外の生活習慣等関係ないですし、あまり目につかない屋根補修材ですのでファッション性も必要なく、機能さえ良ければどこの国でも受入れられ安いのではと考えています。

KYOZIN今期売上目標の1.4億にたいし中間決算時点の売上は400万円しか計上できていません。しかし今時点で受注見込含め80件あるとのことなので、期末目標は達成できるように思います。またもし目標を達成できなかったとしても、恵和の売上に占める割合は軽微なので問題は無いと考えています。勝負は、工場が出来上がった来期以降だと思います。

 

財務状況(P/L)

P/Lは、非常に良いです。インフレによる素材や光熱費高騰の影響がある中、営業利益は166.1%増と大幅に増加しています。グローバルニッチ製品を取り扱っている為、値上げ交渉も比較的スムーズにいっているのだと思っています。それにより、期末決算も上方修正されました。

一般的に自社で製造している企業は設備費用の減価償却費等が負担となり営業利益率は低くなるものですが、恵和は驚異の21.5%を予定しています。

 

財務状況(B/S)

B/Sも非常に良いです。

恵和は自社設備を持っていて、毎年設備導入・増設に多額の費用をかけていますが、ガッツリ稼いでいる為負債はそれ程多くなく流動資産もしっかり確保しており、自己資本比率は55%と良好です。

またROEも24%と非常によく、効率的な経営ができていると言えます。

 

売上・経常益の推移&見込

売上、利益共に前期までは横ばいでしたが今期から大きく増加しています。来期も増加の見込みですが、新規事業の進展によっては更なる上積みも期待できるかと思います。

 

PER推移

恵和のPERは、最近だいぶ低下しています。これまではPER20倍代で動いていたのですが、今は7倍台まで下がってしまっています。今後既存事業、新規事業共に来期以降も順調であると市場が判断したらPERも20倍代に戻る可能性は十分にあると考えています。また逆に恵和の事業が伸び悩んでも、PERは下限近くまで下がっているのでこれ以上の下げる余地は限られていると思います。

 

PEGレシオ

恵和のPEGレシオは0.1(楽天証券)です。

PEGレシオは、”PER÷EPSの予測成長率”で算出します。

一般的に1を下回ると割安ですので、恵和は「成長性の割に、今の株価はめちゃくちゃ割安」と言えるかと思います。

※EPSの予測成長率の出し方は会社によって異なります。楽天証券に算出方法を確認しましたが、教えてもらえませんでした。めちゃくちゃ腹が立ちます。。恵和のPER(CONS)が7.06なので、EPSの予測成長率は70として計算されていることは分かりました。

 

中本パックスとの比較

恵和は、中本パックスを売った資金で購入しました。

中本パックスを恵和と比較した時のメリデメを記載します。

(引分け)

・PERは同じくらい

(メリ)

配当利回りが高い

・中期経営計画を出しているので、今後の成長が読みやすい

(デメ)

・製品が恐らく、グローバルニッチではない。

・成長率が低い(PEGレシオ1.21)

・今期営業利益を下方修正したが、恵和は対象に上方修正した。

この差は、以下だと推察した

1.中本は販路が国内中心だが恵和は海外中心のため、恵和の方が円安の好影響を受け円ベースで高値で販売できた。海外に販路のある恵和の方が今後売上増加の可能性が高いと思った

2.中本の製品は競合も多く原材料高でも値上げできなかった(事実)が、恵和は値上げできた可能性がある。

結論、中本を持つメリットより恵和を持つメリットの方が非常に高いと思い、ポートフォリオから銘柄を入れ替えました。