【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

ダブルスタンダード第三四半期決算発表

2021年2/14に、ダブルスタンダードが第三四半期決算を発表しました。

 

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連結業績だけ見ると、絶好調な会社に見えます。

売上、利益共に前年同期の2倍近くまで増えていますし、どの項目でも今期進捗率の75%を超過しています。

 

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売上高の推移を見ても、綺麗な右肩カーブを描いた優良企業に見えます。

 

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第三四半期単体の、過去5年間の推移も非常に順調で文句なしです。

 

しかし、ダブルスタンダードは決算発表の翌日(2/15)に一時ストップ安を付けるくらいの暴落を演じました。それについての仮説を説明したいと思います。

■暴落理由①今期決算書で初めて1Qの収益増が前期の仕掛だと明記した

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この資料の「1Qは前期からの仕掛案件、2Qは一時的なスポット案件の発生により利益は通常以上に増加」と言う一文でストップ安したのではないかと考えています。

2Qの決算説明書には「一時的なスポット案件の発生、既存・新規顧客からの安定的に受託案件拡大により利益は大幅増加」との記載がありました。それが3Qの決算説明で、1Qは前期からの仕掛案件と言う文言が追記されました。もしこの記載が前からあれば、2Q決算発表直後に株価は高騰しなかったと思います。恐らくこれは、実質創業者の中島氏が高値で持ち株を売り抜けるための施策だと思います。

 

■暴落理由②今期から利益重視との説明が無くなった

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前期の決算説明書では「これからは売上鈍化を招いたとしても、利益率を高めたい」との説明がありました。

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しかし実際には前期の単体売上17.64Mから13.99Mに下がったうえに、営利率も29.5%から25.9%に下がっています。

1Qの営利率20.2%と比べれば営利率は高いですが、過去5年間の実績を見ても、今回営利率が高まったとはとても言えません。

そもそも前期は「今後は利益率の案件を切るから、売上の伸びが鈍化する」と言っていたのに、今期は「今までは前期の仕掛りやスポット案件で利益率が伸びたのであって、今期は普通に戻った」と前期とは違う説明をしています。前期の宣言は何だったんだろうと思ってます。

 

■暴落理由③上方修正をしなかった

情報修正をしなかったことで、売上高の推移は以下となりえます。

1Q:23.1億、2Q:17.6億、3Q:14.0億、4Q:9.3億(計画)

見事な右肩下がりですね。。

恐らく会社としては4Q計画の営利3.5億は達成すると思うので、4Q営利率は25%と想定し、売上高は3Qと同じ14億円程度になるのではと考えています。売上高だけ修正すると、利益率が更に悪くなるので上方修正しなかったのではと考えています。

 

■今後の戦略

今後の戦略ですが、「保有」です。

決算後の暴落でPERは23倍、PBRは7.7倍まで落ちました。

ダブルスタンダードは、過去5年で売上320%、営利309%と急成長しています。SI企業の平均営利率が5%~10%の中にあって、ダブルスタンダードは5年間平均営利率が28%と突出しています。営利率が高いと言う事は、他企業に比べ高い優位性を持っている証拠だと言えます。

その企業のPERが23倍とは、流石に安すぎるんじゃないかと思っています。

人間は損失を出したくないと思う気持ちが強い生き物なので、企業が衰退しつつあっても損切りのタイミングが掴めず、塩漬けしてしまう事が多いと言われます。

しかしダブルスタンダードについては前期に特需案件があった分後期が原則しているように見えますが、単年度四半期比較で見ても順調に成長していますし、成長が止まりつつあるようにはとても思えません。

来年は、資本業務提携先のSBIが新生銀行TOBしたことによる新規案件も発生するのではと思えますし、先行きが悪くなったとはどう考えても思えないので「保有」です。

只、第三者から見たら「いろいろ塩漬けの理由探してるだけだろ」と思われるかもしれませんが。。