【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

ロードスターキャピタル 2021年期末決算報告

ロードスターキャピタルが、2/10に2021年の期末決算報告を行いました。

決算内容は非常に良かったのですが、決算書に記載されている今期の上方修正も来期の売上利益計画も大規模自社株買いも既に公表されており、特に目新しいものは無かったです。恐らく好決算の内容については、株価に織り込まれていると思います。

 

  • 期末の連結業績

f:id:luketan:20220211181417p:plain

素晴らしい内容です。ロードスターキャピタルを良く知らない人は、売上高成長率が落ちているから成長が鈍化しているのではないかと思うかもしれませんが、そんな事は全くないです。ロードスターキャピタルは毎年収益を20%以上向上させることを目標とし、持ち物件を売却しています。

物件売却時に「売却価格ー取得時の価格(簿価)」が営業利益となりますが、安く物件を買って高く売れれば利益は増えるので、高値で売却を物件が出来た場合、売上高は低くなります。逆に言うと、物件売却で利益があまり出なかった場合沢山の物件を売らなければならないので、売上高成長率が高くなった時こそ会社がピンチだと言えます。

更に言いますと、製品を在庫で持つ場合は在庫を置く場所を確保したり、製品の型が古くなって値下げしないと売れなくなったりするので一般的には在庫回転率は高い方が良いです。しかしロードスターキャピタルの在庫であるオフィスビルは入居者が賃貸料を払ってくれるため、在庫が毎月かなりの収益を生み出してくれます。急いで売る必要は全くないです。古いビルをバリューアップしたり、複雑な権利関係を調整した後に、ゆっくり売れば良いです。

 

  • トピック

f:id:luketan:20220211183125p:plain

これは決算発表前に公表されていたので、株価に織り込み済みとなります。先月マザーズ市場が暴落したのにロードスターキャピタルが暴騰したのはこれが原因です。ロードスターキャピタルは去年の12月にプライム市場へ上場申請したことを公表しましたが、その時点では株価は900円程で「流通時価総額100億円」と言うプライム基準を達成できていませんでした。しかしその後、大型物件の購入、大型AM事業の受託、2022年度の売上利益見込の公表(内容が非常に良かった)、情報修正と矢継ぎ早に好IRを連発し、今では株価は1400円を上回る水準まで上がりました。

私がこの会社の株を買った大きな要因は、岩野社長が信頼できる人物だと思ったことです。彼はYoutubeや自社サイトの動画に何回か出演していますが、正直話はそこまで上手いとは思いません。よく噛みますし。。でも、真面目に会社の業績を伸ばして行こうと言う熱い意思は感じました。ウォーレン・バフェットは「信頼できる経営者の株を買いなさい」と言っていますが、まさにそれだと思っています。

 

 

f:id:luketan:20220211191602p:plain

 

ロードスターキャピタルは自社サイトでオーナーズブックを大きく宣伝していますが

、実際は物件売買と物件が売れるまでの間の賃貸収入が殆どを占めています。売上比率は95.9%です。オーナーズブックの売上比率は僅か2.6%です。ロードスターキャピタルはオーナーズブックに社員の半分を投入していると以前言っていましたが、個人的にはそこまで熱を上げるほど、オーナーズブックの将来性が良いとは思えないです。「10億円×1年の大型オーナーズブック案件を組成しました!」と言われても、オーナーズブックの取り分は2%なので僅か2000万円です。10億円で買った物件をバリューアップし、14億円で売る(4億の利益)本業と比較すると非常に物足りないです。とは言え、物件売買のみの事業だと不安定なので、早く第二の柱を立てたいと言う気持ちは分かります。でも、それがオーナーズブックかと言われると。。

因みにAM事業の売上は、決算説明書に記載されていません。恐らくオーナーズブック売上の1%にも満たない額なのだと思います。AM事業は早急に事業を拡大して1000億円受託すると言っていますので、今後ある程度期待はできるのではと思っています。とは言え、1000億円と言ってもロードスターキャピタルの取り分は1%なので年間10億、大した売上額では無いです。30億円の小型物件を一つ売買するのと、同じ利益です。

 

f:id:luketan:20220211193533p:plain

 

ロードスターキャピタルの場合、BSの最重要ポイントは「販売用不動産が増えているか」です。岩野社長も販売用不動産の増加が会社の成長の基礎と明言しています。昨年度株価が低迷していた原因は、物件の取得が進まず販売用不動産が増加しなかったことにあります。昨年12月の大型物件取得で販売用不動産の簿価が前期比マイナスにならなかったのは、非常に良かったと思っています。

 

f:id:luketan:20220211193914p:plain

今年度の業績予想は、非常に良かったです。只これについては既に公表されていたため、株価には織り込み済みです。岩野社長も言っていますが、投資家は毎年「今年こそロードスターキャピタルの業績は頭打ちになる」と思っているので、ロードスターキャピタルは業績急拡大しているにも関わらずPERが非常に低いです。オフィス市況が悪化すれば、物件含み益が無くなるどころか含み損になる事もあるので、投資家の思いもよく分かります。。

 

総評

別記事で紹介しますが、ロードスターキャピタルの中計の内容も非常に良かったため、まだロードスターキャピタル株は保有しようと思います。只、自社株買い後のPERが10倍を超えたら割高になったと判断し、売却しようと思います。そうなるには株価が倍増する必要があるのでまだまだ先の話だと思っています。