【銘柄分析】ロードスターキャピタル
”suriaちゃんのバークシャー★ハサウェイ”の、suriaちゃん保有銘柄のロードスターキャピタル、僕も買っちゃいました。
Suriaちゃんは個別株五銘柄に集中投資している何億もの資金を運用しているやり手投資家さんです。
ブログには僕と同じく資産状況の写メ貼ってますし、記事内容も納得感高く僕の目標となるような投資家さんです。
とは言え、ロードスターキャピタル(以後、LCと略)はsuriaちゃんが購入したからと言う理由だけで購入したのではありません。自分なりに銘柄分析し、「これは行ける!」と確信して購入しました。
確信に至った理由を、以下に記載します。
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LCの、ストロングポイント
1.割安さ
- 来期収益見込みで、PER7.3倍と割安。
2.成長性
- ROEは毎年高くなり、直近で37%となる。
- EPSは、創業から6年連続で増加している。
3.事業内容の理解しやすさ
- 自分にはREITや収益用不動産売買に知見があるため、ビル売買事業は理解しやすい。
- この会社が成長の柱に位置付けているクラウドファンディング“OWNERSBOOK”の説明会に参加経験有。クラウドファンディングのMANEOやSBIに累計数千万円投資した経験有。
4.財務
- 負債は多いが99%以上が長期負債であり、不動産担保ローンは原則10年超の借入期間で借り入れているため、貸し剥がし、借換えリスクは少ない。
- 自己株式を25億円分取得。M&Aや資本提携などの攻めの経営に使うとのこと。1株496円で取得し、3/24時点(1087円)の半分以下で購入。本年度得た利益で、発行済み株式の2割以上を買い入れた。機を見て動く経営手腕は卓越している。
- 配当性向は15%と高くはないがPERが低いため、来期利回り2.67%と高利回り。
5.会社の特徴
- 社員平均年収921.3万円と、かなりのエリート集団。
- 2016年~2020年で売却時に平均30%以上の利益を出している。
- コロナ禍の真っただ中で物件を8件割安購入。機を見て大胆に動ける経営手腕に感服。
- 2021年業績予想はコミット数値とのこと。と言う事は上方修正前提。
業務概要
- クラウドファンディングとアセットマネジメントが特徴的
株価推移
- 上場初年度はPER14倍~30倍で推移していたが、直近では3~7倍と低迷している。利益が3倍以上になっているのに株価は変わらず。このまま利益増加が続けば、どこかで水準訂正が起こる可能性が高い
大株主
- RenRenから買い取った自己株式で、どのように業績拡大させるかが見もの。
- 現経営陣、旧経営陣が多くの株を持っており、株主に配慮した経営が行われる期待を持てる
年収
年収が高く、難易度の高い資格保持者も多い。
公認会計士:4名(日本3名、米国1名) • 弁護士:2名 • CFA協会認定証券アナリスト:1名 • CCIM(全米認定不動産投資顧問):1名
売上高
創業以来急成長している。
アセットマネジメントやクラウドファンディングの成長、資本提携等が成功すれば急成長を維持できるかもしれない。
EPS/ROEの推移
- この伸び率は、見事と言うしかない。。
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | |
EPS | 22.17 | 27.62 | 42.73 | 63.49 | 96.77 | 147.71 |
ROE | 27.45 | 24.7 | 23.58 | 26.05 | 30.32 | 37.74 |
財務系数値
- 営業利益率が高い
特色 | 都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開 |
社員数 | 59 |
年収 | 9,213,000 |
年齢 | 40.6 |
給料 | 543,567,000 |
年度会計 | |
売上高 | 16,979,000,000 |
原価 | 11,346,000,000 |
粗利 | 5,632,000,000 |
販管費 | 1,148,000,000 |
営業利益 | 4,484,000,000 |
経常利益 | 4,168,000,000 |
純利益 | 2,700,000,000 |
粗利率 | 33.2% |
販管費率 | 6.8% |
営業利益率 | 26.4% |
来期売上 | 18,554,000,000 |
来期営利 | 5,462,000,000 |
来期純利 | 3,178,000,000 |
来期PER | 7.3 |
純資産 | 7,721,000,000 |
総資産 | 51,156,000,000 |
自己資本比率 | 15.1% |
時価総額 | 23,310,000,000 |
PBR | 3.0 |
営業CF | -2,770,000,000 |
投資CF | 0 |
財務CF | 3,688,000,000 |
FCF | -2,770,000,000 |
有利子負債 | 31,918,000,000 |
と、ここまでLCを誉めまくりました。
只、勿論LCが安値放置されているだけのウィークポイントもあります。
ウィークポイント
1.財務
- 自己資本比率が15%と低い。
⇒LCに問い合わせたところ、物件の含み益は2割ほどあるとのこと
- 営業CF,FCFがマイナス
- 販売用不動産が373億も保有している。
2.事業内容
- クラウドファンディングを将来の柱としているが、MANEO,SBI等大手クラウドファンディング業者が延滞多発して業界的に厳しい状況。
⇒MANEOは業者から提示されたあり得ない担保評価を鵜呑み
にしたのが遅延多発の原因。
LCは自らが深い知見を持って担保評価しているため、MANEO
のようになる確率は低いと思う。
⇒SBIはLCのビジネスとは異なる担保価値の低い太陽光ファンド
で遅延が発生した。
⇒LCがクラウドファンディングをうまく運営できれば、強大な
競合MANEO、SBIが瀕死状態の今が絶好のチャンスかもしれ
ない。
3.人材流出リスク
- LCは優秀な経営陣と社員のスキルで高収益を上げている会社と想定している。そのため有能な社員が他社に引き抜かれたら一気に窮地に陥ると考えている。
- LCの平均勤続年数は1.8年(直近は2.4年とのこと)と、極端に短い。転職が多い不動産業界全体でも平均勤続年数は6.6年。居心地が悪いのかな?優秀な人材流出リスクが気になる。
結論
ストロングポイントとウィークポイントを比較し、ストロングポイントの方が圧倒的に勝ると判断し、LCに投資しました。
最後に。。
なぜsuriaちゃんが超お勧めの株、グリムスを買わなかったのか。それは僕にグリムスのビジネスモデルが理解できなかったからです。単純に僕の頭が悪いって事ですね。
理解できるビジネスモデルの株を買う事、これは非常に重要だと思います。
因みに僕が保有しているダブルスタンダード、これはビッグデータ等のデータクレンジングを行っている企業ですが、僕はIT業界で働いていることもありデータクレンジングの必要性は痛いほど分かるし、この会社のビジネスモデルも理解できたので購入しました。