2022年12月の収益報告
2022年12月の収支を報告します。
米CPIが予想を大きく下回る結果となった事でバラ色の年末を思い描いたのですが、その後FRBパウエル議長、日銀黒田総裁の両バズーカーが相次いで発射されかなり厳しい結果となってしまいました。。
全体推移
2022年12月31日時点の投資用資産(楽天証券+楽天銀行)は81,909,759円でした。
月間の株価収益額(配当金確定利益含む)は、-2,089,768円でした。
※楽天銀行と楽天証券は自動スイープ設定しており、余剰資金は日次で楽天銀行に移動します。
※生活費等の資金は、別銀行に確保してあります。
パウエル発言で200万下げ、黒田発言で更に300万下げ、その後株価は戻してきたけど戻しきれず。。という感じでした。
只両発言とも、そこまで市場が動揺する程の事なのか?と思いました。
事実としてアメリカのインフレは(雇用等一部はまだ強い状況にありますが)確実にピークアウトしており、その為パウエル氏も今月利上げ幅を縮小しました。ではなぜパウエル氏がターミナルレート(最終水準)の引き上げや、利下げを当分行わない事を話したかと言うと、それは期待インフレ率を抑えるためだと考えています。
期待インフレ率とは、人々の今後インフレ率予測値です。
極端な話、今200万円で買えている車が来年の今400万円になると思ったら、今車を買っちゃいますよね?人々は将来インフレになると思ったら今のうちに買っておこうと言う心理が働き、ますますインフレになってしまいます。それを防ぐために(実際やるかどうかは分からないけど)タカ派発言をしているんだと思っています。
だとしたら、この後特に雇用のインフレがピークアウトしたエビデンスが出ればパウエル氏はあっさりハト派に転身するものと思ってます。元々彼は、ハト派だし。
黒田さんの金融政策修正は、なぜこのタイミングで行ったのかが分かりません。。あと半年もすれば米利上げも止まり、日本の長期金利も低下すると思うので、そのタイミングで修正すれば大きな混乱は起こらなかったと思います。マイナス金利の時も今回も、市場と対話せず直前まで否定した事をいきなりやるのは、日銀の発言への信用度が無くなりマイナスの影響が大きいのでは?と思っています。
まぁ、それは置いておいて事実だけ見ると今回日銀は十年物国債の上限利回りを0.5%に引き上げました。この程度の引き上げは、本来であれば市場にたいしたインパクトを与えません。上限を0.5%としただけで、実際の利回りは0.4%で推移してますし。。
日本同様ゼロ金利政策を実施していたスイスの10年物国債の利回りが1.6%まで上がった事を考えると「そこまで動揺する事はないじゃん?」と思います。
なぜ市場がこれほど同様したかと言うと、恐らく「更なる利上げをされるのでは?」「YCCを止めるのでは?」と悲観的な連想ゲームが働いてしまったからだと思います。「市場は躁うつ病を患っている」とバフェットがいったように、ちょっとした事に大きく上下する傾向があります。
長期投資家としては、躁うつ病には付き合わず淡々と自分の投資戦略を行うのみと考えています。
先月とのポートフォリオ比較
ホテル代の値上がりによる分配金増加でホテルREITが上昇した一方、恵和とプレミアグループが下がりました。
プレミアグループが下がったのは、利上げにより借りてや借入金額が少なくなる事を予想してだと思いますが、実際はそうはならないと思います。会社も「顧客は金利に無頓着な層で、毎月幾ら支払うかのみに関心がある。よって金利が高くなった分貸出期間を延ばす事になるだけで、利益は減らない(と言うより上がる)」と言ってます。
恵和は去年年末の株価が3020円でしたが、大幅な上方修正をしたにも関わらず、ほぼ半値まで落ちてますね。これから景気が悪くなり光学シートが売れなくなると予想されているのかもしれないです。恵和の光学シートは高額機種のPCに多く採用されているので、景気が悪くなったら影響を被りそうです。
とは言え恵和はグローバルニッチ企業ですので、市況が回復すれば株価もかなりのスピードで上がって行くと考えています。今は、我慢のしどころです。。
月次インデックス比較(2022年1月~)
まさかの1暴落で、目標の年間金融資産30%増を達成できませんでした。私の主力株は全てグロース株(前年より20%以上利益増)なので、グロース株冬の年となった2022年は辛かったです。。
とは言え日米の指標が大幅マイナスに沈む中、増加率123.7%はギリギリ許せる範囲内かなと思います。S&Pとは43.7%も差が開いたし。
因みに今回から、マザーズ指数も掲載しています。体感的に、私の収益はマザーズと最も連動性が高いので。
月次インデックス比較(2021年1月~)
マザーズが断トツに下げていますね。私の場合マザーズが急落中になぜか唯一のマザーズ銘柄だったロードスターキャピタルが急騰し、損失は発生しなかったのが良かったです。
持ち株自己診断
・ダブルスタンダード
時価評価額1,358万、株価2,227円
第三、第四四半期決算は、会社計画通りに推移すると思っています。ここはこれまで、第一四半期決算に発表した計画をほぼ外した事が無いのが根拠です。市況が大きく変化しない限りは株価の変動もたいして無いと思います。
・プレミアグループ
時価評価額1377万、株価1,765円
先月から株価は10%程下がりましたが、今後の見通しは変わらず良好なのでガチホールドです。市況が改善すれば、上場来高値は十分に狙えると思います。
恵和
時価評価額1026万、株価1,555円
我慢比べ銘柄だと思います。株価が本格上昇するのが先が、諦めて売却するのが先か。。株価は底値だと思うので、ここからは下がらないと思います。
新製品のKyozin Re-roofの受注状況が気になる所ですが、どこにも掲載されてません。第三四半期決算を楽しみにしたいと思います。
恵和は先月株式分割をしましたが、これは今後の業績に自信があるからだとポジティブに捉えています。
デイトナ
時価評価額1054万、株価1,555円
先月に増配を発表したこともあり、底堅く推移しています。ここは円高で利益が出る会社なので、円高効果も出てきそうに思っています。
1月の予想
以下の指標に注目しています。
・12月CPI(1/12)
⇒金利引き上げ効果が本格に現れ、6.5%位まで行ってくれれば超ポジティブです。
・12月失業率(1/6)
⇒パウエル氏はどうもインフレ率Iより雇用状況を重要視しているように思うので、こちらの方がより重要のように思います。今回の予想は前回と同じく3.7%ですが、4%まで上がってくれるとポジティブです。失業率の高低は、1/5発表のADP雇用統計との連動性が高いので、こちらも注目です。
1月は更にインフレが低下するエビデンスが出てくると思っていますが、これを見てパウエル氏が方針を変えるかが気になる所です。