【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

ロードスターキャピタルが東証一部(プライム)に鞍替え! 取るべき戦略は?

ロードスターキャピタルが、3/11に東証一部への鞍替えを発表しました!

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3月18日に東証一部に鞍替え後、4月4日にプライム市場に再度鞍替えになるとのことです。

この発表を受けての、自分なりの投資戦略を以下に記載します。

 

東証一部(プライム)に鞍替えしたら、株価はどうなる?

【株価が上がる派の意見】

  • 鞍替えすれば、TOPIXに連動する信託に組み込まれるし、投資対象を東証一部に限定している大手投資家もいる。信用力がアップすることで金融機関との取引条件がよくなったり、知名度アップで売上が増えたり優秀な社員を雇いやすくなったりする。
  • f:id:luketan:20220313085711p:plain

【株価が下がる派の意見】

東証一部鞍替えのために、企業は各種株価向上策(メディアへの露出、自社株買い、中期経営計画発表など)を集中して行うことが多いため、発表後は好材料出尽くしで株価は下がる。

 

データ分析

上がる派の意見も下がる派の意見も一理あると思いますので、こういう時は実データを確認するのが一番良いと思います。実際に東証一部に2021年に鞍替えした5社の、株価推移を見てみましょう。

銘柄コード 一部上場承認 株価 TOPIX 3/11株価 株価変動 TOPIX TOPIX変動
7092 2021/12/20 2,609 1,940.27 1,551 59.45% 1,799.54 92.75%
4483 2021/11/29 9,120 1,944.95 5,110 56.03% 1,799.54 92.52%
3994 2021/6/7 6380 1,956.58 5,110 80.09% 1,799.54 91.97%
3923 2021/2/19 2171 1,921.88 1,478 68.08% 1,799.54 93.63%
3135 2021/2/9 2217 1,915.95 711 32.07% 1,799.54 93.92%
        平均 59.14% 平均 92.96%

 

「えっ!まじ?」って思う程、残念な結果になっています。5社平均の下落率は40%と、暴落しています。その期間のTOPIX平均下落率(7%)と比べても下がりすぎです。

サンプル数を増やすために、2020年の鞍替え企業も見てみましょう。

銘柄コード 一部上場変更 株価 TOPIX 3/11株価 株価変動 TOPIX TOPIX変動
1938 2020/3/5 1,600 1,515.71 1,291 80.69% 1,799.54 118.73%
3182 2020/4/9 1,539 1,400.28 2,749 178.62% 1,799.54 128.51%
8167 2020/4/24 1019 1,410.58 1,302 127.77% 1,799.54 127.57%
7034 2020/4/28 4040 1,449.15 776 19.21% 1,799.54 124.18%
2121 2020/6/30 1930 1,558.77 2101 108.86% 1,799.54 115.45%
6560 2020/7/8 2715 1,557.23 2299 84.68% 1,799.54 115.56%
4440 2020/7/31 2533 1,496.06 1191 47.02% 1,799.54 120.29%
6095 2020/9/15 4100 1,640.84 3040 74.15% 1,799.54 109.67%
2489 2020/12/7 657 1,760.75 642 97.72% 1,799.54 102.20%
4390 2020/12/25 2580 1,778.41 1862 72.17% 1,799.54 101.19%
        平均 89.09% 平均 116.33%

2021年に比べれば平均下落率は11%と低いですが、この期間にTOPIXが16%上がっている事を考慮すると、なかなかの暴落だと言えます。

 

ロードスターキャピタルの投資戦略は?

ロードスターキャピタルは、そろそろ全株売却しようと考えています。実は株価が1650円の時に2割程売却してしまっているので、残りを来週中にでも売る予定でいます。

 

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ロードスターキャピタルは、12月末の東証一部鞍替え発表から50%程の急上昇を演じてくれました。その期間マザーズ市場が40%暴落した点も考慮すると、自分にとっては救世主的な銘柄でした。今後もこの調子でガンガン上がって行くような気も大いにします。しかし冷静に考えると、事業環境はこれまで通りでファンダメンタルズは何も変わっていないので、これ以上の上昇はあまり期待できないように思っています。

またロードスターキャピタルは、以下に記載しる2つの爆弾を抱えていると思っています。

爆弾①金庫株

金庫株とは、ロードスターキャピタルが自社で保有している自社株の事です。現在ロードスターキャピタルは発行済み株式数の23.6%を自社株として保有していますが、今回自社株買いをしたことで、割合が30%を超えてきます。金庫株には配当金を払わなくても良いのでロードスターキャピタルは残り70%の株主に配当を支払えばよく、それにより残りの株主の配当金が増え、結果株価は上昇しました。簡単に言うと、残り70%の株主は株の価値が30%上がりました。

もしロードスターキャピタルが金庫株を消却すれば、株主は株主価値が30%上がった状態が永遠に続きます。しかしロードスターキャピタルは、金庫株を成長のためのm&aや事業買収に使うと明言しています。自社株で良い企業を買収できれば長期的には株価は上がりますが、短期的には下がる可能性が高いと思います。株主価値が実質30%も目減りしてしまうので。。だったら、ロードスターキャピタルが自社株を使用後株価が下落した所で買いなおすのも有だと考えています。

 

爆弾②所有不動産

ロードスターキャピタルは400億円近くの不動産を保有していますが、保有物件の含み益は非公表です。「相当の含み益がある」と決算説明書に記載がある位です。それに比べ、例えば同じく不動産売買がメインのヒューリックは、保有物件の含み益を公表しています。

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このような重要情報を開示しないのは、企業が株主を大事にしていない表れなのではないかと思います。ロードスターキャピタルにこの件を問い合わせたところ「含み益を公表すると、今後物件を売却する企業から、ロードスターキャピタルは安値で物件を買いたたくと言うイメージを持たれるので公表しない」と言われました。しかしロードスターキャピタルはこれまでかなり利益を乗せて物件を売却していることを公表してしまっているので、この回答には納得感は全くありませんでした。株価向上策のために利益率の良い物件を売り払ってしまい、ゴミ物件しか残っていない可能性もゼロでは無いと思います。不動産が高騰した昨年購入した物件の、含み益がかなり低い可能性があります。今後も保有不動産を増やしていく方針とのことですが、手ごろな物件が無く、高値で購入することもあるかもしれません。それらが株主に開示されないのはリスキーだと思っています。

 

上記はあくまで私の考えですので、考えが間違っていることもあり得ます。また、もしかしたら気が変わって株を売らない可能性もあります。皆さま、投資は自己判断でお願いいたします。