貸株について
本日は、貸株について説明したいと思います。
貸株とは
自分の持っている株を証券会社に貸し出す事を「貸株」と言います。証券会社は個人投資家から借りた株を機関投資家にまた貸しし、賃料を得ます。
貸株のメリットは
- 貸株の利息を受け取れます。貸株料は銘柄によって違いますが普通の株で0.1%、高利息の株で5%位です。因みに高利息の株は、機関投資家がそれだけの利息を払っても株を借りて空売りしたい銘柄なので、割高であることが多いです。貸株利率が高いからと言うだけの理由で株を購入するのは、賢明では無いです。
- 株を貸すには手続きが必要ですが、売るには手続きは不要です。貸株になっていても通常と同じ手順で売れます。
貸株のデメリットは
- 投資家保護基金の対象になりません。投資家保護基金とは、もし貸株をしている時に証券会社が倒産し、証券会社が法律で義務付けられている分別管理(顧客資産と会社資産を分けて管理)を怠っていた場合に上限1000万円が顧客に戻ると言うシステムです。私はこれについて全く気にしていません。なぜなら私の使っている楽天証券が倒産することはほぼ無いと思うし、万一倒産しても分別管理はしっかりしていると思うし、万一倒産時に分別管理していなくても返ってくるお金は1000万円のみなので。
- 「3年以上保有していると優待が倍になる」等、優待長期保有特典がある銘柄を貸株に出すと、長期保有特典が受け取れなくなります。貸株するとその株を継続保有するとみなされなくなります。
- NISA株は、貸株できません。
貸株の方法(楽天証券の場合)
- 国内株式⇒貸株をクリックします。
- 所有銘柄一覧が表示されますので、貸株したい銘柄の「変更」ボタンを押します。
- 貸株の”全株”又は”一部未賃”を選択します。例えば1000株以上の株を3年保有で株主優待特典2倍と言う銘柄を2000株持っている場合、”1000株を残す”とすれば、3年後に長期保有特典を受けられます。
- 「①金利優先(貸出金利を受け取る。配当金は雑所得扱いで受け取る)」「②優待優先(貸出金利を受けながら、優待も受け取る。配当金は雑所得扱いで受け取る)」「③優待・金利優先(貸出金利も配当金も受け取る)」のどれかを選びます。対象銘柄が無配当、優待無しなら①、優待はあるが無配当なら②、優待も配当もあるなら③を選びます。基本は配当、優待の有無に関わらず③で良いと思います。今は無配でも、将来復配してその際貸株設定忘れるとちょっと面倒になりますし。。ここまで書いてふと思ったのですが、配当金を雑所得として受け取った場合、年20万までは無税となるかもしれません。もしそうなら、配当金として受け取って2割税金引かれるよりずっとお得かもしれません。詳細を調査してみます。
- 最後に取引先暗証番号を入力して完了です。
貸株料の入金について
8/24~8/31までの7日間貸株して3642円入金されました。1日当たり520円の利息収入と言う事になります。利息は土日祝日関係なく支払われるので、1年貸株したら19万円近くの利息収入がもらえます。只賃料は変動するので、年間19万円が保証されている訳ではありません。
その他
8月の収支説明で消化したベルトラの利息が、他の株に比べ55倍と圧倒的に高いです。疑義注記が付いている銘柄なので、機関投資家はベルトラに経営不安説が出たら大量の空売りしようと手ぐすね引いているのが分かります。