【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

株の短期売買が損する理由

前回、ダブスタで1900万円利益を確定させました。利益確定により予想通り価格が下がれば買戻しにより利益を得られますが、さほど下がらなければ長期投資視点で考えて損失(実際は、利益が得られないですが)が発生してしまいます。

それはなぜでしょうか。

 

一昔前は株の短期売買で損する理由として、「証券口座へ支払う手数料が利益を圧迫する」ことがあげられていました。しかし今はオンライン専用証券の台頭により、手数料は無視して良いレベルまで下がっています。

手数料について

実例をあげます。

私が使用している楽天証券の手数料は、以下のように非常に安いです。

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9/10にダブスタ株を18,117,974円程売却しましたが、売却時手数料は1842円でした。手数料率は0.01%です。この位の手数料、無視しても全く構わないと思います。楽天証券、こんなにちょっとしか手数料払わない投資家の為に至れり尽くせりしてくれて感謝です。

楽天HPでは3000万円未満の手数料640円と言っているのに、3倍以上の1842円も取られているじゃないか」と思われる方もいるかもしれませんが、これには理由があります。今回私はダブスタが8671円の時に全株成行で売りました。しかし、ダブスタは小型株なので8671円で全額約定しませんでした。8671円で100株、8670円で100株・・と細かく分けて約定しまい、その分手数料も高くなってしまいました。これがトヨタ自動車のような大型株ですと一度で約定できた可能性が高く、手数料はもっと安くなっていたと思います。ま、手数料は誤差なのでそこまで気にしていないですが。

 

複利効果について

では、他に何が理由となるのでしょうか。それは「短期売買により複利効果が得にくくなる」ことがあげられます。

実例として、以下2つの例を比較してみましょう。

ケース①:元金100万円を10年間、毎年に2割増で運用。10年後に現金化する。

経過年 金額 利益
100.0  
1 120.0 20.0
2 144.0 24.0
3 172.8 28.8
4 207.4 34.6
5 248.8 41.5
6 298.6 49.8
7 358.3 59.7
8 430.0 71.7
9 516.0 86.0
10 619.2 103.2
売却税 103.8  
純利益 515.3  

10年間の複利効果で、最終年には資金が619.2万円まで増えています。これを売却すると、利益に対して20%の税金がひかれるので手元に残るお金は515.3万円となります。

ケース②:元金100万円を10年間、毎年に2割増で運用。5年後、10年後の2度現金化する。

経過年 金額 利益
100.0  
1 120.0 20.0
2 144.0 24.0
3 172.8 28.8
4 207.4 34.6
5 248.8 41.5
売却税 29.8  
純利益 219.1  
6 262.9 14.0
7 315.5 52.6
8 378.5 63.1
9 454.3 75.7
10 545.1 90.9
売却税 65.2  
純利益 479.9  

5年目の末に一旦全額売り、即座に買い戻します。その後、10年後に全額を売ります。

5年目の売却ー再購入時の株価の変動は0なので、一見ケース①、ケース②共に最終的に手元に残るお金は変わらなさそうですが、実際には結構異なります。これはなぜでしょうか。

これが「長期投資における複利の力」です。金額が大きくなればなるほど、複利の力は強くなります。ケース①②ともに5年目までは複利の力で利益増額も順調に伸びています。しかしケース②は5年目末で税金を払い資金が減ってしまったため複利の力が弱まり、以降ケース①に比べ利益増加額が少なくなってしまいました。

 

今回の例は間に一回売買を挟んだケースを紹介しましたが、間に売買を挟めば挟むほど複利効果は薄まります。安易に「利益が出たら一旦利確」と言う考えはやめた方が良いかもしれません。