【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

SBI証券の新生銀行TOBについて

最近SBIホールディングス新生銀行TOBが熱いです。私の主力銘柄のダブルスタンダードも恐らくこれが原因で一時的に10%超上昇するなどしているので、他人事とは思えないです。

そこで、今後これがどうなるか自分なりの予想を書いてみたいと思います。

 

今回の背景

SBIは弱小地銀を束ねた「地銀連合」を作り、共通のシステムやサービスを作る事などで収益力を上げる構想を持っています。

SBIの資本提携先の地銀は現段階で8行となります。

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今後もSBIは弱小地銀を地銀連合に組み入れていくと思いますが、問題はどこも規模が小さく中心となりうる地銀が無いと言う事です。そこでSBIが目をつけたのが新生銀行です。新生銀行は総資産が10兆円を超えているので、十分地銀連合の柱になりうると判断しSBIは20%程新生銀行株を買いました。

しかし新生銀行はSBIの申し出を事実上拒否しSBIの競合であるマネックス証券と業務提携したため、SBIが怒って今回の敵対的TOBを実施しました。

 

なぜ新生銀行SBI証券の申し入れを拒絶したのか

私見ですが、新生銀行経営陣の保身のためだと思います。新生銀行は唯一公的資金を返済できていない企業であり、公的資金額は約3500億円と莫大です。新生銀行経営陣の経営能力には疑問符がつきます。SBIの北尾さんのことなので、新生銀行を傘下に組み入れたら新生銀行経営陣を一掃し、有能な経営陣に入れ替える可能性が高いと現新生銀行経営陣が判断したのではと思っています。

 

今後どうなるか

以下の3パターンのどれかになるのでは、と思います。

①SBIがTOBを成功させる。(成功確率90%)
  • TOBにより株価が高くなるだけでなくSBI主導で新生銀行の業績が立ち直る可能性が高いので、これが一番株主に受け入れられやすいと思います。このパターンが最も公的資金が返済される可能性が高いので、大株主の国からの支援も得られると思います。
新生銀行ポイズンピルによる買収防衛策が成功し、SBI証券TOBに失敗する。(成功確率7%)
  • 新生銀行は11月に開催する株主総会で、ポイズンピルを決議すると公言しています。ポイズンピルとは「もし、株を大量に買い付けるものが現れた場合大量買い付け者以外の株主に新株を無償配布し、大量買い付け者の影響力を弱らせる」と言うものです。例えば発行済み株式100万株のA社株の50%(50万株)をB社が買い占た場合にA社がB社以外の株主に株数1に対し2の新株を無償で発行すると、新株は50万株×2=100万株発行されることになります。そうなるとA社は発行済み株式200万株のA社の50%を保有することになり、シェアが25%まで低下します。自分的にはこれは上手く行かないと思います。ポイズンピルハゲタカファンドの買収防衛策に使用される手ですがSBIは買収後の現実的な企業価値向上策を提示していますし、もしポイズンピルが発動されてSBITOBを辞めたら株価は元に戻り、SBIが持ち株を放出したら元より株価が下がる可能性が高いです。そして現経営陣により引き続き経営が行われ、株価は低迷し続けると思います。
ホワイトナイトが現れる(成功確率3%)

SBIのTOBが成功したらどうなるか

今回SBIはTOB新生銀行株の48%保有を目指していますので、TOBが成功しても即新生銀行上場廃止になることはありません。2019年にSBIが新生銀行に提示した、以下の手順を踏むことになるのではと考えています。

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もしこれが実現するとしたら新生銀行株を今のうちに買っておいてTOBにも応じず、SBIが議決権合計の90%を保有した後に売るのが、株主にとって最もメリットが高いと思われます。