【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

【銘柄研究!】プレミアグループ

7199:プレミアグループの株を、800万円弱購入しました。この銘柄は以前から師匠のSURIAちゃんが推奨していた銘柄ですが、ぱっと企業を調べた感じでは「金銭感覚の低い低所得者に、7%もの高利で中古車を売りつけるビジネスだ。いずれ金利競争に巻き込まれて業績は落ちるだろう」位にしか思えず、銘柄購入に至りませんでした。

しかし最近SUIRAちゃんが積極的にプレミアグループ株を買い増しているので自分の銘柄研究が甘かったのではと思い、より深くこの銘柄を研究しました。その結果自分の銘柄研究が甘かった事が分かり、深く反省しています。。

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プレミアグループの事業内容は?

以下の図が、一番端的にプレミアグループの事業内容を説明していると思います。

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ファイナンス、ワランティー、オートモビリティと言うシナジーの効く3つの事業が主力の企業です。

各々の事業の数値情報を、以下に記載します。

ファイナンス事業
 売上:100億 114%増
 税引前:22.8億
 利益率:22.8%
 クレジット取り扱い残高:125.4%増
 オートPH:103.4%増
 クレジット債権残高:117.0%増
 延滞債権残高率:0.92%
 クレジット加盟店社数:106.3%増
  • 中古車を買う人の3割がローンで7割がキャッシュ(銀行借り入れの場合もキャッシュカウント)のようで、この3割がターゲット顧客となる。
  • 債権は小口で平均120万円程度を4年程度貸し付けているため、貸し倒れのリスクが比較的低い。
  • 平均7%の金利を顧客が負担し、同社の取り分はそのうち4%。金利が高いように見えるが、オリコやジャックスも同程度の金利を設定しており業界標準
  • メイン事業のオートクレジットに加えて個人向けのオートリースを最近始めた。ショッピングクレジットも手掛けている。
■故障保証事業
 売上:33億 110%増
 税引前:389
 利益率:11.8%
 故障保証取扱高:114.4%増
  • (事故ではない)自然故障に対して、保証する。2年で約2.6万円が同社が販売し、それに代理店がマージンを加えて売る。
  • 自然故障が発生した場合顧客は同社に連絡をし、顧客は整備・板金工場に入庫する。整備・板金工場から同社に修理代金見積もりが発生し、審査を通過した場合、修理が行われる。納車が終わった後、修理代金を同社から整備・板金工場に支払われる。
  • 現状、意識的に中古車保証サービスを利用する人は中古車購入層の約8%であり、認知度の向上、必要性の訴求が今後重要になると考えている。
  • 故障保証では、同社が日本国内で圧倒的にシェアNo. 1
■オートモビリティサービス事業
 売上:20.4億 197%増
 税引前:0.5億
 利益率:2.3%
 整備ネットワーク者数:145.8%増
  • 基本的にはBtoBtoCのビジネスモデルで、自動車販売店もしくは整備工場を経由して最終のお客さまにサービスを提供する。
  • 支払いが滞ってしまったときに、車が自宅にあるときを見計らってエンジンを掛からなくしてしまうことで同社への支払いを最優先にさせたりする。

プレミアグループの事業展開計画

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同社の事業展開の中で、特に興味深かったのが上記のイラストです。売り手側(中古車販売店、修理工場)と買い手側(個人のお客様)を繋ぐプラットフォーマーを目指すとのことですが、これができれば同社は毎月安定した収益を稼ぎ出すことができます。

 

プレミアグループの強み

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同社の強みの中で、最も興味深いものは上記イラストです。同社の競合他社は銀行傘下にあるため、オートクレジット、オートリース以外の事業を展開できないと言う成約があります。同社だけが、シナジー効果を発揮できる事業に参入できると言うのは大きな強みだと考えます。

財務目標

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かなり強気の目標と言えます。

ROEを改善するには利益を内部留保せず、収益に直結する事業を買収したり配当や自社株買いで株主に還元をしていく必要があります。

時価総額は今が600億円弱ですので、3年後3倍超を目指す施策のようです。

 

総評

プレミアグループの事業は、以前保有していたロードスターキャピタルのオーナーズブックとビジネスモデルが似ているように思います。

オーナーズブックは不動産物件を担保に投資家から資金を集め、手数料を徴収するビジネスモデルです。一方プレミアグループは、中古車購入時のローン代金に対し金利を設定し、収入を得るビジネスモデルです。

しかし、両者は売上高や収益性が大きく異なります。

ロードスターキャピタルは不動産の規模が数千万円~数億円と大きいですが、案件募集は年間10数件と少ないです。よって年間売上は4億円程度と少なく、手数料率も2%と低いためオーナーズブックの会社への利益貢献はほぼ無いと考えられます。また、オーナーズブックとシナジーのある新規事業を展開すると言う計画も有りません。このような売上、収益の良くない事業に社員の半分を関わらせると言うオーナーズブックの経営判断に疑問を感じ、先月全株を売却しました。

それに比べプレミアグループのファイナンスは年間売上が100億円を超える同社の主力事業であり、他の事業部もファイナンスとのシナジー効果を発揮できます。また売上の伸びも非常に高く、今後も期待ができると考えています。

 

以上の理由で、プレミアグループ株の購入に至りました。資金が無かったため750万円程しか買えていないのですが4/8の中本パックスの決算発表後、中本パックス株を一部売却し、同社銘柄を購入することも考えています。