【資産・ポートフォリオ写メ公開!!】サラリーマンが個別株投資で一億円を達成する

平凡な40代サラリーマンが独学で長期投資始めて20年。資産1億円達成向けて着実に頑張る姿を綴ったブログです

ダブルスタンダードが立会外分売を発表!!

ダブルスタンダードが11/30の取引き終了後、立会外分売を発表しました。

立会外分売(たちあいがいぶんばい)とは

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立会外分売とは「大株主が株主の人数を増やすため、及びそれによる流動性の増加による株価上昇を狙うために自分の持ち株を取引時間外に投資家に売却」することを言います。東証一部や来年度創設されるプライム市場の上場基準の一つに「株主数」「流動比率」があるため、これらの市場を狙う企業が敢えて株主数、流動比率の増加を目指し立会外分売を実施するケースはよくあります。

取引時間内に大量の株を売却すると、通常は買い手不在となり株価が大きく下落します。それに対し、立会外分売では「◎月◎日の取引時間後に、株を当日終値の◎%引きで売る」など予め公表して株式の売買を市場外で行うため、株の急落を防ぐことができます。

 

増資と分売の違いは?

増資は、企業が資金調達などのために新たに株式を発行しそれを投資家が引き受ける、と言うものです。会社の業績は変わらずに株数だけ増えるので一株当たり利益は減り、配当も減ります。よって増資は理論的に株価が下がります。

一方分売は既存株主が持っている株を他の投資家に売るので株数は増えず、一株当たり利益も変わりません。ですので、理論上は株価は変わりません。あくまで理論上ですが。。

ダブスタ立会外分売の目的は

ダブスタは、今回の立会外分売の目的を「株式の流動性向上及び株主数増加並びに株式分布状況の改善を図るものであります」とIRで公表しています。只これは額面通りには受け取れません。ダブスタは既にプライム上場基準に適合するとの連絡を受けていますし、最近業績が好調なため株式売買は活発に行われています。本音は創業者の中島氏が株を売却して現金が欲しかったが、本音を書くと非難されるため建前を書いたと思います。

 

立会外分売で、既存株主はどうなる?

  • 東証1部、プライムへの上場を目指すと言う大義名分がある場合

 ⇒分売実施後に、株価が上がるケースが多いようです。東証一部やプライムに上場することでステータスが得られ営業がしやすくなりますし、金融機関への資金調達も比較的優位に行えます。また、TOPIX連動ファンド等に組み入れられる事で株価の上昇が期待できます。

  • 創業者がお金を欲しいために売却した場合

 ⇒株価が下がるケースが多いです。創業者はその会社の内部事情をよく知っています。成長著しいグロース株を創業者が売った場合「創業者は今後会社の成長性に疑問を持ったために売った」と思われるため、株価が下がるケースが多いです。中にはインサイダーまがいに、会社の業績が急落する前に売るケースも稀にあります。

 

今回の対応

今回はよく検討した結果、株をHOLDすることにしました。理由は、

  • 前回2018年11月にダブスタ立会外分売をしていますが、分売後の3カ月で株価が倍になった実績があるためです。分売して利益が出たから終わり、と言う訳では無くその後も着実に会社を成長させています。只前回は「東証一部上場のため」と言う期待感がありましたが、今回はそのようなものは無いため分売実施後の急騰は無いとは思っています。
  • 普通ベンチャー企業の創業者兼大株主は社長となって辣腕を振るう事が多いですが、今回立会外分売をするダブスタの創業者兼大株主の中島氏は社長ではありません。中島氏は他の会社でも同様の形態をとっており、脇から事業を支えることを得意(趣味?)としているようです。中島氏はこれまでにも多くの起業をしており且つエンジェル投資家の実績も多いので、今回回収した資金で新会社の設立やエンジェル投資を画策しているのかもしれません。中島氏はあまり表に出てこない人ですが、2009年の日経クロステックに珍しく記事が出ていました。それによると中島氏はこの時点で既に膨大な個人資産を持っていたようですが、それでも毎日不眠不休で働き続けているとのことでした。背景には幼少期に父親の会社が三度も倒産してしまい、食うに困る状況になったことがあるからのようです。要は仕事命の人です。このような中島氏が、ダブスタの業績を悲観して株を先に売ってしまうなんてことはしないように思っています。プライド的にも業績を改善させてから売ると思っています。

 

所感

立会外分売に対応するために一番重要な学問は、心理学だと思いました。創業者がなぜ今大量に株を売りだすのか、様々なデータを活用しつつその心理を読むのがうまく対処する秘訣だと思っています。投資はほんと、奥が深いですよね。。